帆を張れ

心を逸らせるブログ

今この瞬間は思い出じゃない (Sexy Zone“ザ・ハイライト” 東京ドーム公演初日を振り返る)

 

 

 

 マリちゃんの卒業でそれどころじゃなくなってたけど(笑)、歴史に残る一大イベント、SexyZoneの初めてのドーム公演「Sexy Zoneドームツアー2022 ザ・ハイライト」東京ドーム公演の初日を観てきたのだ!!

 

 案外今までドーム公演をしていなかった。Sexy Zoneは2011年にデビューして、2022年12月に初ドーム公演がかなったので、ドームで単独ライブをするのに11年かかっている。長いか短いかは人それぞれ感じ方によるだろうけど、ドームを経験している他のジャニーズのグループと比較すると長い。しかし、業界全体で見ればやれないアーティストの方が多いだろう。11年ずっと諦めなかったし、ファンが増え続けているということでもある。しぶとい。

 

 満を持してのドーム公演。メンバーやファンは心穏やかではなかった時期もあったと思う。でも2018年頃ファンクラブに入ったとき、やっていないと知って意外だったし、今回周りにも「やってなかったんだ」と結構言われた。客観的なイメージはそんなもんだと思うのだ。セクゾはドームをできるグループだし、やるべきグループ。そして実際、ドームがとてもとてもとても似合うグループだった。歌もダンスも立ち振る舞いも。また上手くなった!

 

 とはいえ正直、応援していくうちにドームでライブをやるのは夢物語のようにも思えてきていた。

 色んなことがあったねえ。

 

 でもできた。それがすべてだ。

 

 メンバー達念願過ぎてあんま脈絡ないとこでもドームやる話してたような気がする。ふうまがそわそわとジャニのちゃんねるでも話してたり、FNS歌謡祭ではチケット完売なのに日程まで言ってた。またドームでライブやる話してるよ~!って笑っていた。    

 

 ほんと、どのインタビューでも、メンバーブログでも、期待させる言葉、燃え尽きるぞっていう気合、ようやくできるからこその、強すぎるくらいの気持ちの強さが伝わってきすぎて、ファンもみんな嬉しくて、お祭りムードになっていって…

これでいざ行ってみてイマイチって思っちゃったらどうしよ…。


  そんな心配は杞憂、めっちゃ楽しかった。

 

 単に一番良かったのは、始まった瞬間から最後まで、ずっとメンバーが楽しそうだったことだった。キラキラしていた。いわゆる「推し」の幸せそうな姿が見られることは、推しを応援する中で他の何よりも肝心らしい。

 

 まず聡ちゃんが最初の曲のイントロから泣いていたのを見た刹那、もらい泣き。涙が頬から流れ落ちるほどに。泣く!と思う前にこんなボロボロ泣いたの初めてだよ(数日後マリの卒業でそれが更新されるよ)

 風磨がそんな聡ちゃんを見てなのかにこにこ笑っていて、勝利は目バキバキで「ドーム辿り着いたぞー!」ってめっちゃ気合入っていて、ケンティーは静かに感動してる感じで、っていうそれぞれの形の期待通りの熱量で幕開け。本当にメンバーが全員同じ温度感でノッてた。

 その中でも風磨が1番楽しそうだった印象。あの人があんなに楽しそうなのは感慨深いものがあった。風磨からついにツンデレのツンが消える予感がしたよ。なんかの曲で風磨から健人に絡みに行ってたところ、勝利が聡ちゃんにからんでかっけー顔してたところ、なんだ今の!なんだ今の!ってずっとなっていた。なんなの?アニメのオープニング映像のように構図や表情がキマってたよ。いま思い出しても興奮する。

 

 

登場シーンがばっちり観れます!ニノさんありがとう!

 

 あとなんかの曲(興奮すると記憶がなくなるってまじだね!)で4人が自然と肩組んで輪になってグルグルしてたのも、風磨が1番回してたよ!(笑)ファンになってからこんな風磨を見た事がなかった。こういうのは健人がはりきるイメージだったのに。(たぶんケンティーは次のフェーズに入ってるね)愛が爆発してたよ。まじで楽しそうだったよ。


 遠くに感じてしまうからドームに行かないでくれ〜っていうファンの意見はあるあるだけど、このライブはそういう寂しさはなかったんじゃないかなあ。スタンド席から観ても歌もダンスもばっちりだったし、二曲目のRUNからさっそく全力疾走でメインステージからセンターステージを通り過ぎてバックステージまで来てなかった?外周の道も何回も、4人で隅々まで走り回ってくれていたし、ファンをよく見てうちわにファンサもしてくれてたし、(聡ちゃんすごすぎだし勝利も頑張ってた)クレーンでスタンド席の近くにも来てくれていた。

 いつものアリーナでの彼らと変わらなかった。自分達の庭だったよ。10年選手ですから。「11年目で初ドーム」の意義を持たせられていた。

 こんなにドームが小さく見えたのは初めて。いい意味でドームを感じなくて、これが初めてのドームなんて、やっぱりセクシーはなんでも「ちゃんと出来る」んだよね。そして何より根本としてアイドルとして何万人もの客と向き合う気概があるんだと思う。


 内容の感想としてはツアータイトルになっている「ザ・ハイライト」はアルバムのタイトルだけれども、そのタイトルにかけてセクゾの今までを振り返るというコンセプトに仕立てたライブだったので、内容はなんとなく10周年ライブとダブるかんじもした。

 しかしながらアルバム「ザ・ハイライト」を引っ提げた夏のアリーナツアーの雰囲気も引き継いでいたので、曲のバリエーションも増えているし、聞かせるライブに進化していってるんだなとも思った。でも私の席からはTHE FINESTとかの曲終わりに拍手が少なく聞こえて悔しいな~とも思った。フー!って雰囲気にもなっていけばいいな〜と思う。あと冬の曲が欲しいね。夏はいっぱい出来たけれど。これからどうしていくかもとても楽しみになるライブだったね。次どんなアルバム作ろうか?どういう方向性でいこう?現状維持なんかしてくれるなよ。

 

 ちょっとひとつ個人的に許せない!なのは「RIGHT NEXT TO YOU」をフルでやらないこと。ライブでフルやったことないよね。あんなにいい曲で話題になってこれを観に来てる人もいる(私のことたけど)のに、フルでやらないなんて損失だし悲しい!

 

YouTubeもフルじゃない。

ケーポ育ちだから許せないのかもせらん

 

 ライネク、広いステージでダンスのフォーメーションを見せる演出で観たいべ!?ジャニーズのライブってテンポ良くてたのしいけど、もうちょいフルでやる曲が多くてもいいのになと感じている。

 

 でも「dream」は。決して分かりやすい歌じゃないのに、ふうまはファンを信頼して、この曲を柱にライブを作ってくれて、結果みんなが今のセクゾの気分として大切に思う曲にしたよね。マリちゃんのこともあり、本当に成長した曲になった。

 アリーナ公演で聴いた「繋いだままで〜」からのふまけんのパートは本当に今でも耳に残ってるほどよかったけど、ドームのふまけんパートのケンティーはより声が強い、のに優しいような、とても不思議な印象だった。パンフでケンティーがこのパートに標準合わせてライブしてるって言ってたのにはグッときた。風磨の気に入ってる曲を健人も大切にしているのがたまらない。(風磨がラジオでこのパートが良いって言ってたのもケンティーは知ってるんだろうな〜)

 マリはこれをどんな気持ちで聴いてたのかな。

 


 視野のほとんどを埋めるほどの、メインスクリーンに映るきれいなみんなの顔。そこに向かうペンライトのネオンの光。照明の光。網膜に映る景色全部をずっと忘れないでいたい。とにかく今、ここにいられて本当によかった。と思った。時間が過ぎる寂しさにその気持ちが勝ったような。

 なんて言ったらいいのか…これが青春なのかもなあ。ウォールフラワーのラストシーンの台詞を思い出したよ。

 

 

 

高校生活もいつか思い出に変わり

写真も色あせる

いつか親にもなるだろう

 

でも今この時は思い出じゃない

現在進行形だ

 

今僕はここにいて彼女を見てる

美しい彼女を

 

僕は理解した

今この瞬間だけは悲しみも消えて

僕は生きてる

 

立ち上がりビルの明かりや

心震えるものを眺めながら 

 

世界で最も愛する人たちと

あの曲を聴いてる

 

誓って言う

この瞬間こそ

 

僕らは無限だ

 

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https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B00N9C60AK/ref=atv_dp_share_cu_r

 

 あの時感じたのが「永遠」ってやつなのかしら?(笑)

 あとから思い出になる瞬間をその時に噛み締められることってあんまりない。

 

 


 ここまではマリちゃん卒業を知る前の感想で。

 マリちゃんが帰ってくるのにはもうちょい時間がかかるのかなあ? マリが帰ってくるまでに、わたしも成長していたいなーなんて感じてたのよ。

 

 実はマリちゃんとこのドームの景色を観られていたの、うれしかったなあ。

 風磨が「マリウス見てる~?」って言ってたの憎い。打合せもなく言ったと思うけど、勝利が「届くといいね!」って言ってたよね。あーん…

 

 インタビュー形式のVCRで「5人で出たかったってのはあるけどね」的なことを勝利くんかな?が言って暗転したとき、「マリウス出てくるんかな?」と思った。ライブ自体はめっちゃ楽しかったんだけど、やはりマリウスがいないことがはっきり寂しくなるライブでもあった。

 

 そしたらマリウスは一緒に観ていたパターンだった。(笑)そのパターン知らん!(笑)

 

 出ることも考えたらしいけど、一度出演しないと発表した以上はマリウスのファンのことも考え、配信で、と決めたそう。とてもセクゾらしい。

 

 今思うのは、マリちゃん卒業発表を受け入れられたのはこのドーム公演があったからかもしれない。 

 ドームを観てわたしはSexy Zoneはこれからも大丈夫だ!と思ったから。これからも挑戦は続くだろうし、しんどいときもくるだろうけど、今日はひとまずこれまでのご褒美ね!ってもらったボーナスみたいな日だったというような。努力した者だけが手に入れるものを見られた。そこに不安や悲しみなんて何にもなかったから!

 で、そのくらいドームが良かったのは、マリウスと一緒に5人でドームに来れたからだったんだと思う。

 

 12月からどんどん時間が過ぎて、もう1月も終わるけど、あの奇跡をとても大切に過ごせたから、あの日々たちは本当に楽しかったと幸せな気持ちで振り返ることができる。大丈夫なのだ。

 

 いまのSexyZoneの名刺代わりのライブが出来たね。このライブのBlu-ray&DVDも発売が決まったし、きっと沢山の人に愛されるライブになっていくと確信している。