帆を張れ

心を逸らせるブログ

好きな場所へ行こう(中島健人卒業に際して①)

 

 

こういう時のためにブログがあるだろう。

 

昨日仕事中に母からLINEが来て推しの卒業を知った。なんでだ。いつもあんなにSNS見てるのに今日に限って。いいけど。

 

中島健人Sexy Zoneを卒業するのだとか言う。

これを打ちながらも思っているけど、納得している。俳優業がいちばん強くやりたいことなのは分かってたし、ハリウッドデビューとか、いつかはハリウッド監督デビューとかを本気で語れる人だった。いやいや、何言ってんだか、と思いながらもその心意気、いいね…と胸を熱くさせた。ファンとしてのわたしの夢でもあったのだった。

夢物語なのに、いつかは出来そうな、叶えてしまいそうな…そんな並大抵ではない奇抜なレベルのバイタリティと泥臭さを持ったシンプルなド根性人間ということが最高なのだ。

それを叶えるには今の事務所だったら無理ってことなのかなと想像した。でもまだ辞めるわけではないみたい。

マリウスの卒業のときはファンクラブからメール来て即すぐ動画を見たのに、今回は間接時に知ってしまったのもあり、まだ動画を見れてない。なのにブログ書いてる。今の気持ち忘れないうちに記録しようと思って、ひとまず書いてる。

 

正直ジャニー氏の件があってからちゃんとセクゾのこと楽しく応援出来なくなっていて、CDも買ってなかったしライブもあんまり行ってなかったので、それほどショックではなく、でもセクゾという媒体が大きな存在であることには代わりがないので、悲しい。悲しみ出したら止まらない気がして出来ない。今日も仕事だし、、、

 

ケンティーはアイドルだから中島健人だと思ってたな。そういうアイドルがわたしは好きだし、ずっとそうあってくれればと願っていた。グループは、ひとりひとりにとっての母船であって欲しかった。

もしセクゾBTSくらい売れてたら卒業なんて思わなかったのかな。だろうな…

アイドルとしての成功も、ケンティーの大きな夢だったはずだ。

でも昨今、卒業はポジティブなものという空気が出来てきている。最近で言えばnumber_iはジャニーズ事務所を退所してやりたいことをやっている感じがしてすごく嬉しかった。もう昔みたいな圧力は無いんだ。

なによりマリウスをうまく送り出したことによりセクゾはどれだけ人が抜けても本質的には5人だということになった。セクゾが母船であることには変わりないのだ。

だからと言ってケンティーも抜けるとは。1年後に。はやいはやい。グループを抜けてまで、全て賭けて叶えたい夢が膨らんだんだな。30歳になるし。30歳にこだわってたもんな。そういうところはあんまり好きじゃなかったわ。でも実行力があるところは好きだ。

 

元々1人でやる方が向いてるタイプなのは分かる。そういう人がグループでやってるから良かった。問題がたくさんあるグループだった。寄せ集めで。幼すぎて。だから続いたとも言えるのだろう。目の前の問題解決に必死になるから。

風磨との確執も、じつはグループに必要なものだったのかも。まさにわかだまりがなく、個々が成長して、活躍するようになったから、ケンティーはお役御免で卒業する、という感じかもな。

卒業ってのはピッタリ。脱退ではなく卒業。

でもセクゾにケンティーが居ないって、、でも、セクゾは名前が変わるんだった。なんてこった。

でもそれなら解散してもよかったのに。セクゾという名前のまま終わってよかったのに。

風磨、勝利、聡ちゃんのグループなんて、想像がつかないよ。もとから3人ならまだしも、3人になった感がすごいよ。もうそれ、NEWSとKAT-TUNで見たし。3人組の黄金の法則はクール、キュート、パッションとか聞いたことあるけど、クールが風磨でキュートが勝利でパッションが聡ちゃんか。いやクールが勝利でキュートが聡ちゃんでパッションが風磨か?

 

卒業する顔してる

 

何より、絶対的に残るメンバー3人が悲しんでいるのが分かるので悲しい。なのに背中を押したのも、動画を見るまでもなく分かり、さらに悲しい。ファンを悲しませないように先回りしてふるまっているのも目に見えるようで、さらに、さらに悲しい。優しいは悲しい。

 

 

ならば無理に続けなくていいよと言いたい。グループを守るとか思わなくていいよと。自分のために生きろと。誰かのために生きるのは綱渡りだと。

振り直しとか、歌割りしなおすのとか想像もしたく無い。その度に不在を思って胸が痛むメンバーたちなんぞ。

でもそれがやりたいことなんだろうな。

 

いつ動画見れるだろう。

 

 

昨日、仕事を片付けながらこの歌のフレーズが頭に浮かんだ。

 

“好きな場所へ行こう 君ならそれが出来る”

 

なんだっけ、そうだこの曲だ。とすぐ脳内事典が引けた。

 

 

 

キミの夢が叶うのは

誰かのおかげじゃないぜ

風の強い日を選んで

走ってきた

 

飛べなくても不安じゃない

地面は続いてるんだ

好きな場所へ行こう

キミなら

それが出来る

 

この歌を聴くとSKET DANCEがセットで思い浮かぶ世代です

 

今聞くと歌詞が全部ケンティーの曲だ。

てか、なんていい歌詞なんだ…

この曲のこといまちゃんと理解した気がする。

 

 

2022年12月、初ドームライブを観た時、「これから何があっても大丈夫」という気がしたのは何だったんだろう。「何があっても」の中に色々詰め込まれすぎてしまった約1年…(マリ卒業、勝利フライデー、ケンティー卒業)たしかに大丈夫なのだが、何かあって欲しかったわけではない。

 

人生で1番観た映画(『THE FIRST SLAM DUNK』のこと)

年の瀬だし今年観た映画を振り返ってみようと思うのだが、2023年はいままでとは違う年だった。


よかった映画をまとめるのは別の記事にするとして、そのまえに『THE FIRST SLAM DUNK』(以下、ザファと呼ぶ)のことを書かねばと思う。

 

以下、スラムダンクのネタバレします!

ハイキューのネタバレもしています!

 

正確には2022年公開なのですが

 

この映画を10回ちょっと映画館で観るほどハマったのが、私の2023年であった。今までで1番通った映画で、『君の名前で僕を呼んで』の3回。

映画は決められた時間を奪われる娯楽で、生活の合間を縫って映画館に行くのは結構大変だ。あの暗闇に閉じ込められに行くのは実はエネルギーも使う。お金もかかる。

しかしザファは毎回いろんなイベント(舞台挨拶とか副音声とか)をしてくれていたので、それにかこつけて、何回も観てしまった。

 

まず読んだことなかった

小さい頃、田舎のお婆ちゃんの家に散らばっていた従兄弟のであろう『リアル』と『バガボンド』は読み尽くしていたので、井上先生の絵のすごさとかは分かっていたんだけど、スラダンには縁がなかった。

テレビや、やってた進研ゼミの名言紹介コーナーみたいなのや、ネットのコマ切り抜きやSNSなど、あらゆる媒体経由で有名なセリフや終わり方をぼんやり知ってしまい、ちゃんと読むタイミングを逃していた。去年くらいからさすがに読むべ…と再編集版コミックスを集めていたタイミングで、映画が公開された。評判を聞いてすぐ観たくなり、ひとまず1回目は全部読まずに行った。

 

スラムダンクは傑作だ…

1回目を観に行ってから、しっかりとスラムダンク原作を読破した私は、この漫画が日本一の少年漫画とされる理由を理解した。(笑)今読んでもこんなに面白いなんて思わなかった。

展開もセリフもシンプルだが骨が太く、「これが『面白いマンガの一つの完成形』だ!」突きつけられてしまって気持ち良い。打ちのめされた。

何より、画力でほとんど説明してしまえている、わからせられる。画力ってのは演技力であり、演出力であり、ストーリーと骨と腱のように切れない関係なんだと思い知った。

読んでて一番意外だったのは、笑える漫画ということ。ギャグとシリアスのバランスが絶妙で、何回も大爆笑しながら読んだのだった。「緊張と緩和」の教科書みたいな感じ。クールキャラポジションだと思っていた流川が一番面白いのがたまらない。井上先生のしなしなした書き文字も絶妙に面白い。

てか、「俺は今なんだよ」をはじめ、数多い有名な名言も、前後の流れあって沁みるものじゃね〜か!ずっとどういう意味なんだ?と思ってたんだわ。そして1番の名言は「今度は嘘じゃないっす」だと私は思う。これはあまり有名じゃないな。言葉のはらむニュアンスが絶妙で素晴らしいのに。でも知らずに読めて良かったわ。

その後の連載である『リアル』は同じバスケを題材にしながら、陰鬱な空気がありシリアスにかなり寄っている。少年漫画で主人公にならない人間たちの話だ。スラダンのカウンターを自らやっているようなことだよな。クソみたいなどうしようもない葛藤がある。この『リアル』そして『バガボンド』を経たからこその人間ドラマ『ザファ』、という批評も聞く。でも、“王道少年漫画”『スラムダンク』の時点でも花道の父親の話や「まるで成長していない」の谷沢の話など、現実的な苦い話が挟み込まれている。

 

映画的主人公宮城リョータ

スラダンのメインキャラ、スタメン5人の中で唯一、宮城リョータのことは映画を観るまで認識してなかった。でもこの映画が気になる大きなきっかけはこのキャラクターだった。

 

桜木花道からはリョーちんと呼ばれ、妹と母からはリョーちゃんと呼ばれていると今回明らかになった、輩なのにどこかキュートな宮城リョータ


ラジオ『アフター6ジャンクション』でMCのライムスター宇多丸さんの当時のマネージャー小山内さんが熱く語っていたのが印象に残った。

 

各プラットフォームのポッドキャストで聴けます。

32:35〜42:00くらい。熱量を感じて下さい


小山内さんは連載当時からリョーちんが好きだったので、映画はやばかったと熱く語られていた。宮城は原作では内面、パーソナルな部分が全く掘り下げられていなくて、コメディーリリーフとして居るだけ。(あと宇多丸さんは“三井を連れてくる役”と表現している。たしかに!)

つまり、今回の映画で数十年越しに、宮城が過去に何があって、何を考えて生きてきたかが急に明かされているということだった。

その話で、わたしも観る前から胸が熱くなってしまったのだった………

 

映画で悲しい過去が明かされたことにより、宮城のキャラのイメージが変わりすぎてるというファンの人の落胆の声も見たし、そうなるのも分かると思う。井上先生も、これはこれでみんなが初めて観るスラムダンク、として作っている、というような発言をしてる。リョータを主人公にした読み切り『ピアス』もそうだけど、同じキャラのマルチバース的な感じで捉えるべきなのだと思う。

でも、先述したように漫画スラダンにもずっとシリアスな顔があって、井上先生の作家性はずっとぶれていないし、リョータの過去の描写も、「原作漫画で語られなかった一面」として見ても変じゃないようになっている。この映画の非常に重要なポイントと感じる所だ。

漫画でもちゃんとリストバンドを2個してるし、映画で重要なメタファーになる「手のひら」を見るシーンも多々あるし、「宮城」は沖縄の人に多い苗字らしい。映画を経てから漫画を読むと「あんな過去があっても“平気なフリ“をして生きてたんだな」と、すべてひっくるめて捉えられるように作られていてかなり親切。「継ぎ足し」がとても丁寧かつ巧みだし、キャラクターに深みが増している、とわたしは思う。

美味しすぎる。数十年越しにこの映画でまた宮城に出会ったファンのことを思うと張り裂けそうになる。

10回も観た今もまだまだ胸が熱い。

 

個人的には、映画での新規シーン「俺たちならできる」(試合の終盤)のくだりはあまりにも急に大人びすぎている気がしないでもない。そのくらいの器じゃないとインターハイで勝てないだろうけど。漫画の豊玉戦でのイライラしてミスりまくる宮城のほうが「らしい」気はする。

ただ、「いけるならいっちゃえ」という追加セリフは原作のやんちゃな宮城みも少しありながら絶妙に可愛くて大好きだ・・・し、ここのシークエンスは宮城の成長を見せるその後のクライマックスの重要な補助線にしてあるので、無駄がない。この山王との試合で宮城は決定的に何か変わったのだ。と取れる。結局、井上雄彦先生および監督はすごいのだった。

宮城の家族をめぐるドラマ部分のオリジナルストーリーは、とてもベタだと思ったし、個人的には家族の話がそんなに好きじゃ無いので、最初はぴんとこなかった。

でも何回も観ているうちに、母親とリョータの心情の丁寧な描写とか、「手」の演出とか、試合シーンとの呼応とか、何個も再発見があった。すごい無駄がない作劇だなと分かってきた。

それを何年も前の原作と新しく織り交ぜているのだからすごい。あの頃の設定なのに古くも感じないし。不良描写以外は!

家族ドラマとしてもいい話。試合での成長が家族の色々を乗り越えることにもなっていて、プレイヤーだけでなく、しっかり主人公として内面的な成長を見せる。


大雑把に論じるなら、「ジャンル漫画」で桜木花道的な主人公は桜木花道以降生み出されすぎたと思う。初心者が開花していくタイプの漫画はもうわたしは読みたくない。笑 わたしの中では『ボールルームへようこそ』あたりで飽和してしまった。そして桜木花道が頂点だから、目指すべきでもないと思う。

宮城リョータはキャラクターの強さではなく、繊細さの面でザファを「2023年のスラムダンク」にしてくれた感じがする。

 

漫画とアニメ

私は、漫画を読むのは好き、というか息を吸うのと同じくらい切り離せないものだ。

でもアニメはあまり観ない。時間の流れを感じてしまう。

漫画至上主義なところがあるのでとくに漫画原作だと、その作品が好きであればあるほど、線や絵柄の違いに拒否反応が出てしまう。だからといって漫画にばっちり寄せられても、=アニメとして良いわけでないからむずかしい。

だけど、ザファはめっちゃ絵が良かった。

試合のシーンが特にすごい。モーションキャプチャーが使われている(生身の人間にいっぱいチップみたいなのつけて取り込んでその動きをもとにアニメにするリアルな動きのやつ)のだが、絵はちゃんと井上先生の血の通ったタッチなのだ。そんなことできるんかい。その上できちんとCGアニメの絵で、めっちゃかっこよかった。

YouTubeでもちょっと観られます

あとからオフィシャルブック『re:source』を読んだら、井上先生が直接アニメーターさん達に描き込んで指示して、相当細かくリテイクしていた。すごい!と思った部分はただただ、人力だった。そのリテイクはこんなにこだわるのか…とちょっと驚いてしまうほどの、というか、こんなに言われたらダルいな…と嫌になるような細かさだった。でも、ちょっとした耳の形、髪の毛、目の大きさを直すことでキャラクターが全然違って見えて、そうか、そこの違いなんだ、物作るってそういうことじゃないか、とハッとさせられた。ここまで手を入れないとあんな素晴らしい画にはならない、というのは、希望でもあった。

 

加点しまくってしまう映画

でもやはり、試合シーンに対してこのドラマパートである回想シーンがすごくゆったりしているのが、良くない。(試合シーンの時間感覚の描き方があまりにも巧いからよけいに?)試合シーンでの気持ちの盛り上がりがしゅーっと冷めてしまう。試合シーンと回想シーンがもっとテンポよく切り替わったほうがいいと思うと、何回観ても思う。試合と時間の流れを変える意図があるのだろうか。

試合シーンにかかる10-FEETのタクマさんと、KinKi Kidsファンにもおなじみ、FNS歌謡祭でピアノを弾いている武部聡さんの劇伴もバンド音楽過ぎて、物語と浮いているように思った。何回も観ると馴染んだんだけどね。

と、手放しですべて最高な映画、と思ってるいるわけではないのだが、他が良いので気になるのである。やはり試合のシーンがすべてをチャラにした。絵のタッチは先述したとおりだけど、アニメーション、動きもすごい。自分も会場、どころかコートの中にいるような感覚。そういう視線のカメラワークだし、(沢北が覗いてくるような山王選手たちのシーンがとくに最高!)リアルなスポーツの動きをするキャラクターの動きに感動した。バスケをやらないけど、かなり具体的に擬似体験させてくれてる気がした。


それで何回も観に行ってしまって、気付けば人生で一番観た映画になっていた。冬から夏になり、映画館に行けばずっとザファをやってる気がしてた。あそこに永遠があった。

回想シーンのテンポについては、応援上映や音声字幕を聞きながらだとあまり気にならない、むしろ丁度いいくらいかも。

「ここからは別の試合が始まるぞ」や「 ノーマークだったはずだよな、湘北なんて…」とかのセリフも、突然に感じるというか、あまり活きていないように思う。漫画とアニメーション、映像のリズムは違うから、そこらへんは井上監督の初戦として受け入れたい。(偉そうになってしまっている)

また何回か観たら感じ方が違う可能性もあるけど…

とにかく観飽きない画の魅力があり、観るたびに発見がある映画であった。

 

ラストシーン

この作品が私にとって傑作になった決め手は終わり方の美しさである。1回目に原作未読でこの映画を観た時、わたしは「ハイキューじゃん」と思った。『ハイキュー!!』が『スラムダンク』の後世にジャンプで連載をしているわけで、影響を受けているのはハイキューで、逆か、と帰り道に気付いたんだけれど。

何よりも、終わり方がハイキューだったのだ。

スラムダンク後のジャンプスポーツ漫画のハイキュー(2020年完結)と、その後に出たスラムダンクの映画(2022年公開)のラストが被っていたのが、すごく感動的だった。

今日本で描かれるスポーツを題材とした作品の正解(というか、時代の空気感?)はこれなんだ。男子バレー日本代表の、そして今年の男子バスケ日本代表の活躍を観るにしても分かるだろう。「高校では終われな」かった人たちが活躍の場を広げている現代を。

あのラストシーンがいつなのかとか、詳しくは分からないけどその位にしているのがにくいし、原作後をハッキリ描いていたことが嬉しすぎるし、やはり時を超えて2023年にスラムダンクを映画でまた作った意味があったんだ、と思う。

 

ザファに出会って考えたこと

 

漫画とアニメはこんなに近づけるし、けど、違うものなんだなというのが10回観てのわたしの感想だ。


それでもってわたしは結局、漫画好きの映画鑑賞人なんだと思う。創作物は写実より抽象、実写より絵、デフォルメ、に惹かれる人間みたいだ。だからこんなに何回も観たんだと思う。実写映画とか、いわゆるシネフィルの人が観るような傑作映画を何回も観ることは無いのかも。そうなろうとしても。

 

 

 

公式ホームページ

 

 

 

 

光は(Sexy Zone5人旅見た)

 

本日12:00より配信のSexy Zone5人の卒業旅行を

たまたま時間があってすぐ見れた。

 

敢えて家事したり作業しながら見てみた。

のっけから大爆笑でほんとうにいい雰囲気でスタート。

最後は大号泣という完全なるエンターテイメントであり、ドキュメンタリーであった。

 

美しいこの5人を支えにわたしはこれからもより良い自分になれるよう考えて悩んで優しさを分け与え合い生きていこうと思った。

 

マリが場をしめようとして言っていた「今後辛いときこの旅を思い出すと思う」という言葉が嬉しかった。そんな思い出を少し共有できたことが。支えになるも思うとも言っていた。思い出はその人の脳みその中だけの映像、実態のない光だけど、まるでずっしりとしたソファの背もたれくらいの支えになるんだよなあ。

 

すぐに結果は見えない。今日もみんなで一歩ずつ進もう。

暇だね〜(『イニシェリン島の精霊』感想)

マーティン・マクドナー監督の最新作『イニシェリン島の精霊』を観た。

 

 

 

※ネタバレがあります

 

 前作『スリービルボード』しか観たことしかない人間の感想だけど、やっぱりマクドナーの脚本は、着眼点が独特でありながら、カオスになりすぎないのが面白いなと思った。

 物語は主人公のパードリックが「今日からお前と友達やめる!」と長年の友達のコルムに言われるところから始まる。

 その理由をなんとか聞き出してみると、「これ以上お前のつまらない話に付き合っている時間がないから」というもの。コルムはバイオリン弾きで芸術を嗜む人であり、これからの残り少ない人生は作曲に時間を使いたいため、毎日パブに飲みに誘って中身のない話をしてくるつまらない人間パードリックとはもう絶交したい。というのである。ああ、そういう考えになるのは分かる。と思った。時間は有限だから。

しかし芸術もわからず趣味も持たないパードリック。納得できずコルムに絡み続けると、パードリックは「今後お前が話しかけるたびに俺は自分の指を一本ずつ切り落とす」と脅し、マジで切り落としてしまう。ここから映画が転がり出す。指が切り落とされた画がショッキングすぎるからいやでも動き出す。(笑)ここまでで時間的には映画の半分くらい。このきっかけまでが少し長かったかな。

 

 しっかし、コルムはメンヘラなのか?極端すぎる。ここまでくるとちょっとパードリックをへんに意識し過ぎだと思う。話したくないなら嘘をつくとかしたほうがいい。田舎なんだから嫌でも会うのに。そして、こんな気持ち悪いことをされても話しかけてしまうパードリック。異常だ。滑稽だった。でも他に彼には何にもやることもなく、友達もいないのだ。やりとりはエスカレートし、しまいにはパードリックがコルムを殺そうとして家を燃やしてしまうが、コルムは止めない。ここまできたらもうそういうプレイをしてる相思相愛の2人?ていう感じもある。ほんと面白い映画だ。

 前作の『スリー・ビルボード』も主人公はどんどん身も心もボロボロになり、怒りで自分を見失い、いくとこまでいく。それは娘をレイプし焼殺した犯人を探したいから、が発端だ。でも今作の理由は何かというと、「友達ともう話したくない」だけだ。そこが今作と前作の大きな違いな気がした。切実だが、とてもくだらない。

 なぜこんな事態になるかというと、暇だからだと思う。田舎は暇。監督はイニシェリン島を美しく撮ってもいたけど、そういうところに住む人達の生活のしんどさ、文化的な?貧しさも分かっているのかなーと思った。

 そしてもう一つの違いがあるとしたら主人公の性別。その点から見てもこのくだらなさは恣意的なものなのかな…と思った。パードリックの妹はとても賢い設定にしているし。

“男達”の背負う虚しさが結構映画全体にはびこっているような気がした。コルムが女性ならこんなことはしないはずだ。こんなことを考える心の暇がないはずだ。パードリックが妹に宛てた手紙の一文もとても虚しいものであった。

 

ラストシーンはどう解釈したらよいのか。結局あんたら何がしたいのか?それでも美しく映画は終わっていった。

 

年中行事にしたい(KinKi Kids 「24451〜The Story of Us〜」を観に行った)

 

KinKi Kidsに会えたぞ〜

2023年1月1日、KinKi Kidsのライブを観に行った。カウコンでマリちゃんを見送った翌日。あんまり眠れず、案の定寝坊、飛行機を一本遅らせて大阪へ到着。

 キョロキョロしながら最寄りの駅から京セラドームへ向かう。お客さんの年齢層が幅広いと思った。キンキと同世代だけでなく、10代も30代もいる。オカン世代の人たちは、韓流好きのお姉様たちとはまた違う雰囲気で、落ち着いている。アイドルのファン、というより、いち人間って感じがした。

 お気に入りのつよしくんプロデュースのベレー帽が何人かの人とお揃いになってしまっていて、そらそうか、と思いながらもちょっと気恥ずかしい。

 入場を待つ列で、後ろの人たちが「明日は誰と行くん?」「○○だよ〜」と話していて、毎年の恒例行事になっているのだろうか。

 

 終わってみると、たしかにわたしも今後、毎年来たい!!思ってしまった。ぜひわたしの中での恒例行事にしたいと。正月でも人が集まる理由がわかる。漫談も楽しかったし、弦楽器も上手だったし、歌謡も舞踊も良かったね。みたいな。寄席みたい。「芸者の娯楽を見る」シンプルな面白さがあった。

 特にトークの繋ぎ方のうまさに感動した。(笑)くだらない話をえんえんと喋ってるのに、楽しそうでよかった。楽しそうだからこちらも楽しいんだろう。だいたいが与太話。無駄なことに時間を使うことに価値を持たせてる感じは、キンキがいつも漂わせているリッチさに通ずるのかも。アドリブで話してるのになんとなくまとめるのもうまい。

 とはいえ、始まって2人を見て最初に感じたのは「うわー!KinKi Kidsやー!!!」というミーハーな浮つきだった。なんせ相当昔から知っているから…いる!いま、わたしははじめてKinKi Kidsを見に来てる!っていう子供みたいな感動を味わえた。

 

 

「かっこいい人」最上級がそこに

 そしてやはりとても美しかった。フロートと呼ばれていたかな?トロッコのようなものでアリーナの外周をぐるりと回ってくれたのだが、たまたまほぼ私の視線の直線上でフロートが止まり、間近でじーっと2人を見ることができた。時間にしたら1分くらいな気がするけど、永遠を感じた瞬間であった。背景がぼやけて白んでいき、ふたりの姿はくっきりと見えるのに、とてつもなく眩しくて、じわじわと胸の縁が焼かれるようだった。

 光一くんは昭和体型というのは嘘で、いやある意味そうで、90年代的の少年マンガのキャラみたいなフィクションの体してる。シルエットがまじで剛くんの言う通りフィギュアじみていた。顔はもちろん、トータルとしての姿がかっこよかった。つねづねSMAPもそうだったなと思うが、テレビで見慣れて、キャラクター化しすぎて、いつのまにかアイドルを「そういうデザインの物体」として見ていているところがある。そもそもかっこいいということがついつい抜けてしまってるのだ。で、改めて、光一くんってまじどないな顔してんねん。なんて綺麗なんだ。なんでおじさんになってもずっとそんなに綺麗を保っているんだ。ゴールデンタイムに寝てないのに。

 あと頑なに誰とも目を合わせようとしてないようすがおもしろかった。

 剛くんとは目が合ったと思う。(笑)生剛くんはすごく「きれい」だった。剛くんは歳を取っても剛くんの基礎的な美しさを失わないんだな。マツコも言ってたけど、どうしてもきれいだわ。

 テレビや雑誌で見る以上にお顔が可愛くてチャーミングできれいだった。わたしが単に剛くんの顔が好きだからなのか。なんのマジックなのか。ずっと眺めていられると思った。素晴らしい時間だった。

 …MCを褒めすぎてしまったかもしれない。この2人のルックの良さがMCのくだらなさを許しているのも大いにある。

 

歌と舞

  歌唱は剛くんを見ていると音が取りづらそうな瞬間が結構感じられて、心配性なのでハラハラしてしまった。それほど大変なことをしているんだなあ、症状と闘っているんだなあと想像する。でも一度も音を外してたりはしないから、めちゃくちゃプロでかっこいい。そのプライドに、剛くんてやっぱすごいな。とひしひし感じる。

 

 ダンスは光一くんのダンスが遠くから見ても鮮やかで印象に残った。光一くんはトークもダンスも何もかも理路整然とさせて「見られてる」ことにすごく重点が置く人な気がする。万人に伝わることを前提にしてるっていうか。頭いい人だし、それを第一優先にしてる(ようにわたしは感じる)のがすごい良いなと思う。もちろん、いつもそうではなく、周りを置き去りにして剛に構いすぎな時(笑)とか、語りたく無いこともあるように思うけど。

 

 好きだったパフォーマンスは、まず最初の曲『The Story Of Us』。まずは赤と青の光の映像と声だけで始まるのが良かったな。

 そして『lOve in the Φ』はセトリ入りしてると知ってから初めて聴いたのだがとても好きだった。歌詞の不可解な感じもいいし、サビでレーザーライト?が上げた腕をリズムに合わせて下ろす振り付けと連動してるのがめちゃくちゃよかった!

 あとはやっぱり『KinKi Kids forever』は聴きたかったから入っていてうれしい。聴けてラッキーだ。今これを歌うことにも何かただならないものがあると感じたりして。「君らしくない君のための力になりたいな」というシンプルで沁みる日本語バージョンが好きなんだけど、英語でもまあ良かったよ。タイトルにグループ名つくのってどこか可愛くて好きだ。(最近だと、『Run BTS』とか。この文化、なくならないでほしい)

 曲が単純に1番好きだと思ったのはやっぱり『Kissからはじまるミステリー』だった。音にときめいた。

 

イチャイチャMC集

 その他、MCで記憶に強く残っている点も書いておこ。ニュアンスですが…

・MCが押しており、次の曲に行こうとしてダンサーもスタンバイしているのに「思い出したんだけど!」とわざと話し続ける光一に対して、やれやれという感じの剛くん。怒る?と思ったら

剛「じゃあ一回ギター置くわ」

このダブルボケスタイル

 

・じゃけんポンGOにハマる2人、光一にもう一回!と言われて

剛「じゃけんポンコーン🦊(きつねの手)」

これはかなり剛くんらしいボケのように思う。お気に入り。

光一「ええ〜ちゃんとやりたかった〜」

 

・紅白の話題の中で、純烈が並んで歩いているのを見た剛くん

剛「純烈が順列なってる…と思っちゃって」

剛くんの脳みそ面白いなあと思う。この時の純烈の真似をして列になってテクテク歩いてる剛くんすごいかわいかった。まじで剛くんかわいい。アニメみたい。純烈が歩いてるの、わたしには見えた。

光一「ちゃうやろ純烈のレツってにゃにゃにゃあるやつやろ」

“烈”の下の四つの点を“にゃにゃにゃ”と言う光一

 

・ライブ最初のお言葉

剛「今日のパーティー楽しみましょう!」

ライブのことパーティーて言うんだ?と思ったら光一の誕生日パーティーという意味だった。

 

・ライブ最後のお言葉

剛「(挨拶の中で急になんか早口で話したが聞き取れず)」

あとでTwitterでレポを確認したら、「光一くんの誕生日の余韻を味わってください」みたいなことを言っていたらしい。

 

まとめ

 こんなに楽しかったな〜って満足するライブもそうそうないなと思った。この時間が永遠に続いて欲しいと思いながら観ていた。また行きたいけど、毎年東京か大阪に行けるかなあ…。ツアーしてくれたらいいけどなあ…。

 

 先日のキンキ沼落ちの記事で「生で見たら自分はいったい何を感じるか期待してる」ということを書いたけど、なんだろうか…「最高!」と感じた(笑)シンプルだった。

 これからも熱冷めやらぬ、夢からも醒めやらぬKinKi Kidsを、追っていこうと思う。

 

今この瞬間は思い出じゃない (Sexy Zone“ザ・ハイライト” 東京ドーム公演初日を振り返る)

 

 

 

 マリちゃんの卒業でそれどころじゃなくなってたけど(笑)、歴史に残る一大イベント、SexyZoneの初めてのドーム公演「Sexy Zoneドームツアー2022 ザ・ハイライト」東京ドーム公演の初日を観てきたのだ!!

 

 案外今までドーム公演をしていなかった。Sexy Zoneは2011年にデビューして、2022年12月に初ドーム公演がかなったので、ドームで単独ライブをするのに11年かかっている。長いか短いかは人それぞれ感じ方によるだろうけど、ドームを経験している他のジャニーズのグループと比較すると長い。しかし、業界全体で見ればやれないアーティストの方が多いだろう。11年ずっと諦めなかったし、ファンが増え続けているということでもある。しぶとい。

 

 満を持してのドーム公演。メンバーやファンは心穏やかではなかった時期もあったと思う。でも2018年頃ファンクラブに入ったとき、やっていないと知って意外だったし、今回周りにも「やってなかったんだ」と結構言われた。客観的なイメージはそんなもんだと思うのだ。セクゾはドームをできるグループだし、やるべきグループ。そして実際、ドームがとてもとてもとても似合うグループだった。歌もダンスも立ち振る舞いも。また上手くなった!

 

 とはいえ正直、応援していくうちにドームでライブをやるのは夢物語のようにも思えてきていた。

 色んなことがあったねえ。

 

 でもできた。それがすべてだ。

 

 メンバー達念願過ぎてあんま脈絡ないとこでもドームやる話してたような気がする。ふうまがそわそわとジャニのちゃんねるでも話してたり、FNS歌謡祭ではチケット完売なのに日程まで言ってた。またドームでライブやる話してるよ~!って笑っていた。    

 

 ほんと、どのインタビューでも、メンバーブログでも、期待させる言葉、燃え尽きるぞっていう気合、ようやくできるからこその、強すぎるくらいの気持ちの強さが伝わってきすぎて、ファンもみんな嬉しくて、お祭りムードになっていって…

これでいざ行ってみてイマイチって思っちゃったらどうしよ…。


  そんな心配は杞憂、めっちゃ楽しかった。

 

 単に一番良かったのは、始まった瞬間から最後まで、ずっとメンバーが楽しそうだったことだった。キラキラしていた。いわゆる「推し」の幸せそうな姿が見られることは、推しを応援する中で他の何よりも肝心らしい。

 

 まず聡ちゃんが最初の曲のイントロから泣いていたのを見た刹那、もらい泣き。涙が頬から流れ落ちるほどに。泣く!と思う前にこんなボロボロ泣いたの初めてだよ(数日後マリの卒業でそれが更新されるよ)

 風磨がそんな聡ちゃんを見てなのかにこにこ笑っていて、勝利は目バキバキで「ドーム辿り着いたぞー!」ってめっちゃ気合入っていて、ケンティーは静かに感動してる感じで、っていうそれぞれの形の期待通りの熱量で幕開け。本当にメンバーが全員同じ温度感でノッてた。

 その中でも風磨が1番楽しそうだった印象。あの人があんなに楽しそうなのは感慨深いものがあった。風磨からついにツンデレのツンが消える予感がしたよ。なんかの曲で風磨から健人に絡みに行ってたところ、勝利が聡ちゃんにからんでかっけー顔してたところ、なんだ今の!なんだ今の!ってずっとなっていた。なんなの?アニメのオープニング映像のように構図や表情がキマってたよ。いま思い出しても興奮する。

 

 

登場シーンがばっちり観れます!ニノさんありがとう!

 

 あとなんかの曲(興奮すると記憶がなくなるってまじだね!)で4人が自然と肩組んで輪になってグルグルしてたのも、風磨が1番回してたよ!(笑)ファンになってからこんな風磨を見た事がなかった。こういうのは健人がはりきるイメージだったのに。(たぶんケンティーは次のフェーズに入ってるね)愛が爆発してたよ。まじで楽しそうだったよ。


 遠くに感じてしまうからドームに行かないでくれ〜っていうファンの意見はあるあるだけど、このライブはそういう寂しさはなかったんじゃないかなあ。スタンド席から観ても歌もダンスもばっちりだったし、二曲目のRUNからさっそく全力疾走でメインステージからセンターステージを通り過ぎてバックステージまで来てなかった?外周の道も何回も、4人で隅々まで走り回ってくれていたし、ファンをよく見てうちわにファンサもしてくれてたし、(聡ちゃんすごすぎだし勝利も頑張ってた)クレーンでスタンド席の近くにも来てくれていた。

 いつものアリーナでの彼らと変わらなかった。自分達の庭だったよ。10年選手ですから。「11年目で初ドーム」の意義を持たせられていた。

 こんなにドームが小さく見えたのは初めて。いい意味でドームを感じなくて、これが初めてのドームなんて、やっぱりセクシーはなんでも「ちゃんと出来る」んだよね。そして何より根本としてアイドルとして何万人もの客と向き合う気概があるんだと思う。


 内容の感想としてはツアータイトルになっている「ザ・ハイライト」はアルバムのタイトルだけれども、そのタイトルにかけてセクゾの今までを振り返るというコンセプトに仕立てたライブだったので、内容はなんとなく10周年ライブとダブるかんじもした。

 しかしながらアルバム「ザ・ハイライト」を引っ提げた夏のアリーナツアーの雰囲気も引き継いでいたので、曲のバリエーションも増えているし、聞かせるライブに進化していってるんだなとも思った。でも私の席からはTHE FINESTとかの曲終わりに拍手が少なく聞こえて悔しいな~とも思った。フー!って雰囲気にもなっていけばいいな〜と思う。あと冬の曲が欲しいね。夏はいっぱい出来たけれど。これからどうしていくかもとても楽しみになるライブだったね。次どんなアルバム作ろうか?どういう方向性でいこう?現状維持なんかしてくれるなよ。

 

 ちょっとひとつ個人的に許せない!なのは「RIGHT NEXT TO YOU」をフルでやらないこと。ライブでフルやったことないよね。あんなにいい曲で話題になってこれを観に来てる人もいる(私のことたけど)のに、フルでやらないなんて損失だし悲しい!

 

YouTubeもフルじゃない。

ケーポ育ちだから許せないのかもせらん

 

 ライネク、広いステージでダンスのフォーメーションを見せる演出で観たいべ!?ジャニーズのライブってテンポ良くてたのしいけど、もうちょいフルでやる曲が多くてもいいのになと感じている。

 

 でも「dream」は。決して分かりやすい歌じゃないのに、ふうまはファンを信頼して、この曲を柱にライブを作ってくれて、結果みんなが今のセクゾの気分として大切に思う曲にしたよね。マリちゃんのこともあり、本当に成長した曲になった。

 アリーナ公演で聴いた「繋いだままで〜」からのふまけんのパートは本当に今でも耳に残ってるほどよかったけど、ドームのふまけんパートのケンティーはより声が強い、のに優しいような、とても不思議な印象だった。パンフでケンティーがこのパートに標準合わせてライブしてるって言ってたのにはグッときた。風磨の気に入ってる曲を健人も大切にしているのがたまらない。(風磨がラジオでこのパートが良いって言ってたのもケンティーは知ってるんだろうな〜)

 マリはこれをどんな気持ちで聴いてたのかな。

 


 視野のほとんどを埋めるほどの、メインスクリーンに映るきれいなみんなの顔。そこに向かうペンライトのネオンの光。照明の光。網膜に映る景色全部をずっと忘れないでいたい。とにかく今、ここにいられて本当によかった。と思った。時間が過ぎる寂しさにその気持ちが勝ったような。

 なんて言ったらいいのか…これが青春なのかもなあ。ウォールフラワーのラストシーンの台詞を思い出したよ。

 

 

 

高校生活もいつか思い出に変わり

写真も色あせる

いつか親にもなるだろう

 

でも今この時は思い出じゃない

現在進行形だ

 

今僕はここにいて彼女を見てる

美しい彼女を

 

僕は理解した

今この瞬間だけは悲しみも消えて

僕は生きてる

 

立ち上がりビルの明かりや

心震えるものを眺めながら 

 

世界で最も愛する人たちと

あの曲を聴いてる

 

誓って言う

この瞬間こそ

 

僕らは無限だ

 

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https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B00N9C60AK/ref=atv_dp_share_cu_r

 

 あの時感じたのが「永遠」ってやつなのかしら?(笑)

 あとから思い出になる瞬間をその時に噛み締められることってあんまりない。

 

 


 ここまではマリちゃん卒業を知る前の感想で。

 マリちゃんが帰ってくるのにはもうちょい時間がかかるのかなあ? マリが帰ってくるまでに、わたしも成長していたいなーなんて感じてたのよ。

 

 実はマリちゃんとこのドームの景色を観られていたの、うれしかったなあ。

 風磨が「マリウス見てる~?」って言ってたの憎い。打合せもなく言ったと思うけど、勝利が「届くといいね!」って言ってたよね。あーん…

 

 インタビュー形式のVCRで「5人で出たかったってのはあるけどね」的なことを勝利くんかな?が言って暗転したとき、「マリウス出てくるんかな?」と思った。ライブ自体はめっちゃ楽しかったんだけど、やはりマリウスがいないことがはっきり寂しくなるライブでもあった。

 

 そしたらマリウスは一緒に観ていたパターンだった。(笑)そのパターン知らん!(笑)

 

 出ることも考えたらしいけど、一度出演しないと発表した以上はマリウスのファンのことも考え、配信で、と決めたそう。とてもセクゾらしい。

 

 今思うのは、マリちゃん卒業発表を受け入れられたのはこのドーム公演があったからかもしれない。 

 ドームを観てわたしはSexy Zoneはこれからも大丈夫だ!と思ったから。これからも挑戦は続くだろうし、しんどいときもくるだろうけど、今日はひとまずこれまでのご褒美ね!ってもらったボーナスみたいな日だったというような。努力した者だけが手に入れるものを見られた。そこに不安や悲しみなんて何にもなかったから!

 で、そのくらいドームが良かったのは、マリウスと一緒に5人でドームに来れたからだったんだと思う。

 

 12月からどんどん時間が過ぎて、もう1月も終わるけど、あの奇跡をとても大切に過ごせたから、あの日々たちは本当に楽しかったと幸せな気持ちで振り返ることができる。大丈夫なのだ。

 

 いまのSexyZoneの名刺代わりのライブが出来たね。このライブのBlu-ray&DVDも発売が決まったし、きっと沢山の人に愛されるライブになっていくと確信している。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Time(マリウス卒業によせて)

 

 

 とんでもない5日間だった。

 めちゃくちゃ楽しく、悲しく、海のように泣き、晴れの日の縁側にいるように心を干してあたためるような、矛盾した美しさの、思い出せば何度でもいちどから頑張れる気がするような、消えない誇りを手に入れた期間だった。

 

 2022年12月31日にSexy Zoneマリウス葉くんが芸能界を引退、グループを卒業した。

 発表は5日前の12月27日で、突然のことだったけれど、お休み期間に入ったのはもうだいぶ前だったので、覚悟、は出来てなかったけど、構えのポーズは取れていた。

 

 ファンクラブからメールが来たとき、たまたまベッドでだらだらスマホ見ていて、飛び起きてすぐマリウスからの文章を読んだ。


特に最後のメンバーへのメッセージが名文

 


 そしてすぐファンクラブ用の動画も観たのだが…

 

 もう泣き笑いである。はじめは緊張感の中でマリウスが懸命に言葉をつなぐのをメンバーが見守る中、静かな曲(マリウスソロ曲「all this time」のインスト的な)が流れていたのに、インスタやりまーす!!!イエーーーーー!ってなってからは音楽が急に明るくなる(ソロ曲「ダンケシェーン」)のもクスってなったし、一番好きだったのは

 

(旅行中にインスタライブもやりたいねという流れで)

風磨「SNSといえば中島さんが…最強のSNSプレイヤーいますから」

健人「月曜から金曜は夜の21時からで土日はよるの18時がいいんだよね(👉🏻早口指差しキメ顔)」

のケンティーの流暢さ。ここで声出して笑って、ワンテンポ後にマジでわんわん泣いた(笑)。

 

 (今文字起こししようとして12/27ぶりに見たらまたわんわん泣いた。(笑)全員にファンクラブに入会して見てほしい。笑えるところも含めて、メンバー全員の言葉の選び方が本当に完璧な隙の無いご報告動画です。)


 そのあとすぐインスタが始まり、怒涛の更新が始まった。

 

12/25のMCでは4人でやったと話していた、12/24の大阪のホテルでのクリスマスパーティー、それだけで最高だったのに、実はマリウスもいたんだよー!という、もう最高に喜ばしいこの写真が最初の投稿

 

 

 上記のファンクラブ動画では、久々に見たのもあってまず「マリなんかでかい!」ってなったし(笑)、ひさびさで緊張していただろうから他のセクシー(Sexy Zoneにおいてはメンバーのことをセクシーと呼びます)と少しなじまないような、違う空気がしたけど、最初のゲリラインスタライブではすでにものすごく自然にワイワイしていたので、こちらもめちゃくちゃ自然に楽しく見てしまった。

 5人全員、絶対に申し訳なさそうにしたり、未練を見せたりせずに、楽しく過ごすって固く決めてたと思う。ほんとに時間をかけて何回も話し合ったそうなので、全員ちゃんと納得していることだったからこその空気だったのだろう。そこにあるのは「これこれ」って思う愉快なSexy Zoneの姿たちだった。

 

これこれー!


 とはいえ、Twitterでファンの言葉を読んでは泣き、マリウスの公式コメントを読み返しては泣き、曲を聴いては泣き、インスタを見ては泣き、をエンドレスの5日間だった。

 公共の場でも職場でも、とめどなく涙が溢れて驚いた(笑)いや、こんな泣ける?

 

風磨「お前ら、泣きすぎ」聡マリ「いや、あなたよw」健人「めちゃくちゃ泣いてたなぁ〜」勝利「たぶん1番よ」

 

 わたしはこんなにSexy Zoneのことが好きになってたんだ。

 アイドルってのは、こんなに心が側に在れるんだなあと、ちょっと怖いくらいに感じている。アイドルというよりSexy Zoneがそういう体質だなと思う。今までの言動を通した信頼の積み重ねがあるからこそこんな夢のような時間を持てた。

 5人が「5人であること」の強さを知っていて、ファン以上に望んで願って祈っていたのも本当だし、けど「ひとりひとりが幸せであること」を何より大事に考えていたのもまた本当で、それは聡ちゃんが休んでいる時からみんな言ってたし、一貫していた。だからこちらも何も言うことなし。浸らせてくれた。

 アイドルの美しさひとつの形をこんなに清らかに提示してくれるとは誰も思わない。5人の聡明な優しさがこれ以上ない形で出ていたな。ちっさい頃にデビューしたくせに、へたに荒れず、淘汰されず、馬鹿真面目にグループや仕事に向き合ってきた5人みんなが報われていた。


 

 最後のステージをカウコンにしたのも、全国の皆さんに届くように、ということだったのがまたSexy Zoneらしくて嬉しかった。インスタもそういう意図だと思うけども、ファンクラブ内配信とかじゃない開けたところで終着としたのがすごく爽快だった。

 勝利くんがラジオで言っていたように、今いる場所は終着駅であり、出発駅だから!

 このブログを書いたのは、勝利くんのラジオを聴いたからである。メンバー全員自分の言葉を持っている人達だけれど、なによりセンターの勝利くんの言葉が一番強い。それがセクゾの強さになっている。

 そういえばわたしがセクゾをいいなあ~と思ってるくらいの時に、応援しよって気持ちが決まったのも勝利くんのラジオが決め手。(2018年キンプリデビューのときに親友の岸君について「あいつが死ぬ気で頑張ってたの知ってるからさ…」って静かに話していたやつ)

 そのうち書き起こししようかな。

 

 5人でのドーム無観客ライブと5人旅はFC配信になるらしい。置き土産までくれて、本当に手厚いアイドルだ。

 

 

 そういうわけで…マリちゃんを見送った翌日、大阪までKinKi Kidsの光一くんバースデー公演に行ってきたのだけれども。(助かったなあ。ライブがあって)

 この曲がもうえらい染みたので今回の記事タイトルはそこからもらった。

 

 「Amazing Love」も、今聴くとセクゾじゃないか……と思ったけど。

 この5日間はまさにまさに”Magic Time”だったなあとも、思うんだけれど。

 

 この5日間が終わっても、これからも5人を含めみんなの時間、「Time」は続いていく。それが寂しいけど、だからこそ、いつかまたこんな魔法みたいな時間は訪れる。

 そういう確信、そういう未来を夢に見ているし。

 そして、「Magic Time」みたいに綺麗な色じゃない、ふつうの景色の時間も大切で、それこそが振り返れば「Magic Time」なんだって、すべてが「Forever gold」なんだって、知れたから。

 だから、これから過ごしていくどんな時間も愛することにしたい!

 そういう意味を込めて、タイトルをシンプルに「Time」にした次第でした。


 なにより実際KinKi Kidsの「Time」の歌詞は、今の私の気持ちこれだ~と思った曲であった。この期間で確実に、わたしのセクゾへの愛は変わった。

 

 キンキコンの感想も書くぞ〜。そしてセクゾドームコンの感想も!

 

 ああ本当に、夢みたいな時間だった。この時間を忘れない。

 

 

 

 

 あの時から 信じることの強さを知り

 

 あの時から 怖れずに君を愛して

 

 新しい世界へ 歩いていくんだ

 

 ずっとずっと一緒に

 

 愛してる

 

 

 

 

 

  社会問題に関心があって、自分ごととして捉えることができて、手助けになりたいっていうマリちゃんだからわたしは大好きだし、いつも誇らしかった。

 

 わたしも常に政治問題や人権問題や、そういうものを学んでいきたいし、何かやりたいと思ってるし、より思ったし、マリちゃんなら本当にそれが出来ると思ってるし、だからこの卒業は、とっても嬉しい。

 

 そしてそれとアイドルを両立できる日本じゃなくて悔しいよ。

 

 

 でも出来ることから一歩ずつやってくしかない。

 

 それでまた道が交わる時まで!

 

 

 

 いってらっしゃい!また会おう🧡